職務経歴書と業務経歴書の違い
使い分け・書き方・テンプレートの選び方
この記事の要点
- 職務経歴書は転職の応募書類。業務経歴書は業界によって3つの意味に分かれる
- 決定的な違いは記載単位。会社ごとに書くか、案件ごとに書くか
- 一般企業の中途採用で「業務経歴書」と言われたら、多くは職務経歴書と同義
1. 「業務経歴書」は3つの意味に分かれる
職務経歴書は「転職の応募書類」という1つの意味しか持ちません。一方、業務経歴書は業界によって指すものが変わります。
| 書類 | 誰が誰に出すか | 記載の単位 | 主な場面 |
|---|---|---|---|
| 職務経歴書 | 個人 → 応募先企業 | 会社・在籍期間 | 転職・中途採用の応募 |
| 業務経歴書①(スキルシート) | 所属会社・個人 → 客先 | 案件(プロジェクト) | SES・受託開発の要員提案、参画前面談 |
| 業務経歴書②(実績調書) | 会社 → 発注機関 | 受注案件 | 入札・企画競争での類似実績の証明 |
2. 職務経歴書|転職の応募書類
職務経歴書は、転職活動で履歴書とセットで提出する書類です。履歴書が基本情報を定型で示すのに対し、こちらは「何をして、何を成し遂げたか」を自由な形式で伝えます。
法定の様式はなく、A4で1〜2枚にまとめるのが一般的です。記載するのは次の5項目です。
- 職務要約:経歴を3〜5行で要約。最初に読まれる最重要パート
- 職務経歴:会社ごとに在籍期間・事業内容・部署・役職・業務内容・実績
- 活かせる経験・知識・スキル:応募先で再現できる強み
- 資格・免許:取得年月とあわせて記載
- 自己PR:人物像・価値観・入社後に実現したいこと
| 様式 | 並べ方 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 編年式 | 在籍した企業を時系列で並べる | 職歴に一貫性がある。最も一般的な形式 |
| キャリア式 | 職務要約とスキルを前面に出す | 転職回数が多い、複数の職種を横断してきた |
3. 業務経歴書|スキルシートと実績調書
IT業界で「業務経歴書」といえば、まずスキルシートを指します。SESや受託開発で、技術者を案件へ提案するときに客先へ提出する営業資料です。
最大の特徴は、在籍企業ではなく案件ごとに1ブロックを作る点です。1社に5年在籍していても、その間に3案件を担当していれば3ブロックになります。
各ブロックには、案件名と概要、期間、担当工程、規模(要員数)、使用技術、役割を書きます。案件名は「金融系Webシステムの再構築」のように抽象化し、守秘義務に配慮します。
もう一つの業務経歴書が実績調書です。入札や企画競争で、会社として類似案件の実績を証明するために発注機関へ提出します。読み手は審査担当者です。
実績調書では、契約金額・契約期間・発注者名・業務概要といった、要件を満たすかどうかを機械的に判定できる情報が求められます。
4. 業務経歴書(スキルシート)の項目とテンプレート
業務経歴書は職務経歴書の項目を並べ替えたものではなく、表の単位そのものが違います。職務経歴書は会社ごとの段落、業務経歴書は案件ごとの行で、読み手は行を横に見て案件要件との一致を判断します。
| 職務経歴書の項目 | 業務経歴書での対応 | 変換のときに足す情報 |
|---|---|---|
| 会社名・在籍期間 | 案件名・参画期間(案件ごとに分割) | 業種、案件の抽象名 |
| 部署・役職 | 役割(PM / PL / SE / PG)・規模 | 要員数・チーム人数 |
| 業務内容・実績 | 担当業務(案件ごと) | 担当工程(要件定義〜運用) |
| 活かせる経験・スキル(文章) | 保有スキル表(言語 / FW / DB / OS / ツール) | 経験年数 |
職務経歴書を先に作っている場合、会社単位の職歴を「1 社=1 案件行」の下書きに写し、案件が複数あれば行を分けて工程と使用技術を足すのが最短です。
案件単位の経歴表と経験年数つきのスキル表をそのまま PDF にするなら、業務経歴書テンプレートで作成できます。職務経歴書の履歴カードにある「業務経歴書を作成」から、基本情報・資格・職歴を引き継いだ下書きへ 1 クリックで移れます。
転職の応募で職務経歴書とセットになる履歴書も、同じ履歴カードの「履歴書を作成」から氏名・連絡先・職歴 (入社 / 退職の 2 行) ・資格を転記した下書きを作れます。厚生労働省の様式例に沿った 2 ページ構成は履歴書テンプレートを参照してください。
5. どちらを出すかの判断基準
| 場面 | 出す書類 | 強調すること |
|---|---|---|
| 一般企業の中途採用 | 職務経歴書 | 成果と再現性。応募先で何ができるか |
| SES・受託の要員提案 | スキルシート | 担当工程と使用技術。案件要件との一致 |
| 入札・企画競争 | 実績調書 | 契約金額と期間。参加要件を満たす証明 |
| フリーランスの直接受注 | 職務経歴書+実績一覧 | 専門領域と、任せて問題ない根拠 |
迷ったら「読み手が何を判断したいか」で決めます。人物を採るのか、案件へ入れる技術者を選ぶのか、会社の資格要件を確かめるのかで、必要な情報が変わります。
指定がある場合は指定に従います。テンプレートを渡されたら、その項目立てを変えずに埋めるのが原則です。
6. 書き方のポイント
共通するのは、担当した範囲を具体的に書くことです。「システム開発に従事」では、設計をしたのか実装をしたのか読み手に伝わりません。
成果は数値で示します。「売上に貢献」ではなく「月次の処理時間を8時間から2時間へ短縮」のように、比較できる形にします。
提出形式はPDFが基本です。相手の環境でレイアウトが崩れず、編集履歴も残りません。ファイル名は「職務経歴書_氏名_20260726.pdf」のように日付を入れると版が分かります。
編年式・キャリア式を選んで職務経歴書を作るなら、そのまま職務経歴書作成フォームで作成できます。外部プロフィールへの参照リンクも本文へ載せられます。
EchoInvoiceでの職務経歴書作成手順
様式(編年式・キャリア式)を選ぶ
在籍企業を時系列で並べるなら編年式、職種やスキルを前面に出すならキャリア式を選びます。同じ入力内容のままセクション順序だけが切り替わります。
基本情報と参照リンクを入力する
氏名・作成日・連絡先を入力し、GitHubやLinkedIn、Wantedlyなど経歴を裏付けるURLがあれば参照リンクとして追加します。書類の上部にクリックできるリンクとして表示されます。
職務経歴を追加する
会社名・在籍期間・雇用形態・部署・役職に加え、業務内容と実績を記載します。1社で複数の案件を担当した場合は、業務内容へ案件ごとに箇条書きすると案件単位の粒度でも書けます。
スキル・資格・自己PRを書いてPDFを出力する
活かせる経験・知識・スキル、資格・免許、自己PRを入力し、デザインテンプレートを選んでPDFをダウンロードします。入力内容は端末内に保存され、次回以降も編集して再利用できます。
一次情報の出典
参考情報と更新方針
最終確認日: 2026-07-25
応募書類の呼び方や求められる粒度は提出先ごとに異なります。入札や資格審査で提出する実績調書は発注機関が様式を指定するため、公告・仕様書の指定を優先してください。
参考にしている公的情報
- 厚生労働省 公式サイト - 雇用・職業能力開発に関する公式情報
- ハローワークインターネットサービス - 求人応募・応募書類に関する公的サービス
- job tag(職業情報提供サイト) - 厚生労働省が運営する職業・仕事内容・スキルの公的データベース
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